・Concept・

私が生まれた当時は竹やぶだったこの地域は、手を挙げればどこでもバスが停まってくれました。

当時、私の叔父は六本木で自動車関係全般の工場を営んでおり、父と共に修理・板金をはじめ、ウルトラセブンの《ポインター》や北の国からの《五郎さんのトラック》など幅広い業界を手がけいました。

当然私も機械に興味があり、家の中にあるトースターなどの家電や時計など、動くものを片っ端から分解し、よく母に怒られていました。

しかし、分解が面白くてたまらなかった。ボルトを外し、中を見るのが大好きだった。歯車やバネ、小さなパーツが次々現れ、それぞれはどこかで見たことのある単純な形のものが組み合わさってその中にひしめき合っている。そして動かしている。その小さな単純なものが何一つ欠けてもこの動きをしない。そんな一つ一つのパーツがひたむきに、ただ規則正しく動き続けることが大きな一つになっている。

分解すると、いつの間にかそんなイメージに浸っていました。いつも分解できるものを探していたように思います。今から思うと、融合や協調のようなモノでしょうか。一人は単純でよくあるモノかもしれませんが、仲間が集まるとそれぞれの特性が際立って、認め合うことで大きなモノを作り上げることができる。一人づつ、ただひたすらにその特性を楽しみ、好きを持ち続けるというような仕組みにハマっていたのかもしれません。
また、機械の美しさ・精巧さ・連動もワクワクしていました。

あれから約50年、この土地も多くの人で賑わう地域となりなした。

と同時に、アナログからデジタルへと移り変わり、デザインと利便性を追い求める中、物が動くあの美しい構造が目に見えにくくなっています。

また、長期サイクルから短期サイクルへ、修理から交換へと目まぐるしく変化しています。

しかし、「動く」という基本構造は同じです。

私はこのような時代だからこそ、修理と交換の切り分け、長期サイクルと短期サイクルの使い分けを大切にしています。

そして、私の「好き=自動車」を通して、好きと楽しいの時間にたっぷり浸って欲しい、好きな事をしている時間の「幸せのフロー状態」にハマって欲しいと思っています。
私のあの子ども時代のように。

そして、仲間と一緒に感じた幸せをそれぞれの周りの誰かに繋げたいと思っています。

分解は見えないものを見えるようにする過程で、考え・イメージし創造する力となるのです。その経験の積み重ねは多角度から見れるモノの見方の源と感じています。

従来の修理・板金・塗装・整備 Plus+「好きと幸せ」を繋げるためのWorkshopも展開しています。